プロポリスの名産地「ブラジル」
プロポリスは世界中で採集されています。
中でもプロポリスの名産地としてひと際有名なのが「ブラジル」です。
良質なプロポリスが採取できる事からも、国を上げて積極的にプロポリスを主要な輸出物として海外に販売しています。
なぜここまでブラジルのプロポリスは人気が高いのでしょうか?
今回はその秘密に迫ってみたいと思います。
ブラジルの気候は「過酷」です。
ブラジル産プロポリスの殺菌・抗菌力は一般的なものと比較すると1.5倍程度だと言われています。
なぜ、同じような目的でミツバチが作り出したプロポリスなのに、このような違いがあるのでしょうか?
これはブラジルの気候に秘密があると言われています。
ブラジルの高温多湿な環境下の中でミツバチはプロポリスを作りだします。
この気候はミツバチの大敵となるバクテリアなどの雑菌が繁殖しやすい気候です。
巣の中に雑菌を持ち込んでしまうと、群れ全体の危機となります。
その為、ミツバチは巣の出入り口に塗り固められたプロポリスに体をこすり付けて清潔にした上で巣の中に入るのです。
雑菌が繁殖しやすい環境に対抗する為にも、ブラジルのミツバチは諸外国と比較しても殺菌・抗菌力の高いプロポリスを作ると考えられるのです。
あの「キラービー」が作るプロポリス?
世界的にプロポリスを作るミツバチとして知られているのが「セイヨウミツバチ」です。
セイヨウミツバチは蜂蜜やプロポリスを作る能力に優れており、世界中の養蜂に用いられています。
ブラジルではこのセイヨウミツバチよりも「アフリカナイズドミツバチ」という蜂を利用して養蜂を行う事が多いです。
アフリカナイズドミツバチと言われてもあまり聞き馴染みがないかも知れませんが、「キラービー」というと知っているという方も多いかも知れません。
とても獰猛で生命力が強く、セイヨウミツバチと比較すると非常に強い防衛本能と運動力を誇っています。
このミツバチを使って作られるのがブラジル産プロポリスなのです。
茶色ではないプロポリス
プロポリスというと通常焦げ茶色をしており、ブラウンプロポリスと呼ばれています。
ブラジル産プロポリスの中でも一部の特殊なものに見られる特徴なのですが、「原塊の色」が異なるものが存在しています。
それがプロポリスの王様と呼ばれる「グリーンプロポリス」です。
グリーンプロポリスはブラジルのミナスジェライス州などの限られた一部地域でのみ採取する事ができ、アルテピリンCという成分を豊富に含有しています。
グリーンプロポリスを発見したのは日本人の養蜂家で、日本の反対側に位置するブラジルですが近しい縁を感じますよね。
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